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陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

しかも


今日の朝、いつも玄関先で無表情で自転車に跨り待っててくれる花木君の姿はなくて。



って、昨日のあたしの態度じゃ当然っちゃ当然なんだけれど。


あんな、あからさまに避けられてまで朝迎えに来るような人


そんなめでたい人は居ないと思う。


あたしなら絶対しない。



…まぁ、人を迎えになんて行った事すらないんだけれど。

しないし、来ない事も予想済みだったけど

絶対、今日の朝は来てないだろうなって予想してたけれど



いざ、玄関開けて、いつも居るであろう場所に花木君の姿が無いと



THE 身勝手。



ズキンと心が痛む、身勝手なあたし。



来てたら困る癖に

来てたら心底困る癖に

来てなければないで、ショックなあたし



ほんと、身勝手極まりないよね。




そんな自分に自己嫌悪発令させながら登校してた矢先の


セクハラ橘!!




もう……朝からあたしの心臓



疲れっぱなし…。




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