
陽だまりの仮面 -嘘-
第14章 流れる心
「琉愛、おはよ~さん」
「砂羽おはよ」
教室へ入ると、あたしの席に座って長い脚を組んでクラスメイトと談話してた砂羽がニカリと笑いながら手を挙げた。
あたしもそれに応えるように、小さく手を挙げ、ニコリと挨拶。
砂羽はあたしの席から立ち上がり、あたしの前の席へと移動して、椅子に跨り背もたれ部分に両肘を着いて
「あれ?今日は花木は?」
教室内をキョロキョロと見渡した。
あたしはそんな砂羽に目を向ける事もなく、鞄の中から教科書を出しながら
「さぁ」
一言だけ返答。
「へ?」
「ん?」
「今日は一緒じゃなかったんだ?」
「うん」
適当に相槌しながら席に座り、そこでようやく砂羽に目を向けると
砂羽の目線はあたしじゃなく、花木の席の方向。
ふ~~ん……と語尾を上げ気味に吐き
「そんな事より、今日は橘DAYじゃん!琉愛!」
パッとあたしの方へ視線を向け、椅子の背もたれに相変わらず肘を付いたまま、両手を両頬に当て
「たっのしみ~~~♪」
ニコニコ笑顔に変身。
「どこがよ!!」
ったく。
あたしの気も知らないで。
砂羽のテンションとは完全真逆の、あたし。
なんの楽しみさえも生まれないあたしは、机に頬杖付いて
はぁ……
大きく溜息。
「砂羽おはよ」
教室へ入ると、あたしの席に座って長い脚を組んでクラスメイトと談話してた砂羽がニカリと笑いながら手を挙げた。
あたしもそれに応えるように、小さく手を挙げ、ニコリと挨拶。
砂羽はあたしの席から立ち上がり、あたしの前の席へと移動して、椅子に跨り背もたれ部分に両肘を着いて
「あれ?今日は花木は?」
教室内をキョロキョロと見渡した。
あたしはそんな砂羽に目を向ける事もなく、鞄の中から教科書を出しながら
「さぁ」
一言だけ返答。
「へ?」
「ん?」
「今日は一緒じゃなかったんだ?」
「うん」
適当に相槌しながら席に座り、そこでようやく砂羽に目を向けると
砂羽の目線はあたしじゃなく、花木の席の方向。
ふ~~ん……と語尾を上げ気味に吐き
「そんな事より、今日は橘DAYじゃん!琉愛!」
パッとあたしの方へ視線を向け、椅子の背もたれに相変わらず肘を付いたまま、両手を両頬に当て
「たっのしみ~~~♪」
ニコニコ笑顔に変身。
「どこがよ!!」
ったく。
あたしの気も知らないで。
砂羽のテンションとは完全真逆の、あたし。
なんの楽しみさえも生まれないあたしは、机に頬杖付いて
はぁ……
大きく溜息。
