
陽だまりの仮面 -嘘-
第14章 流れる心
結局。
予鈴が鳴っても花木君の姿は隣りにはなくて。
HRで担任が
「花木は今日は休み」
そう、クラス委員に伝えてた。
いつもそこに居るのが当たり前の、花木君の机は凄く殺風景で。
……大丈夫?
メールをしてみようか…
そういう気も起こってはみるけれど
“琉愛の事は好きじゃない”
この言葉がナイスタイミング的に脳裏をよぎり
制服のポケットの中の携帯を握った手の力を、ふっと弱めてしまう
ヘタレなあたし。
あたしなんかが心配したって迷惑かもしんないし…
THE ネガティブ思考。
……あたしらしくないな……。
ほんと。
こんなあたし、あたしらしくない。
「琉愛、そろそろ行くんでしょ?」
「…そんな気張って行かなくても良くない?」
「さっさと行って来なよ、と・しょ・し・つ」
「……止めて。
その無駄なウキウキ感と、無駄な笑み」
「きゃはっ」
……こいつ…
他人事だと思って、完全に楽しんでやがる…。
予鈴が鳴っても花木君の姿は隣りにはなくて。
HRで担任が
「花木は今日は休み」
そう、クラス委員に伝えてた。
いつもそこに居るのが当たり前の、花木君の机は凄く殺風景で。
……大丈夫?
メールをしてみようか…
そういう気も起こってはみるけれど
“琉愛の事は好きじゃない”
この言葉がナイスタイミング的に脳裏をよぎり
制服のポケットの中の携帯を握った手の力を、ふっと弱めてしまう
ヘタレなあたし。
あたしなんかが心配したって迷惑かもしんないし…
THE ネガティブ思考。
……あたしらしくないな……。
ほんと。
こんなあたし、あたしらしくない。
「琉愛、そろそろ行くんでしょ?」
「…そんな気張って行かなくても良くない?」
「さっさと行って来なよ、と・しょ・し・つ」
「……止めて。
その無駄なウキウキ感と、無駄な笑み」
「きゃはっ」
……こいつ…
他人事だと思って、完全に楽しんでやがる…。
