
陽だまりの仮面 -嘘-
第15章 流れる心 2
そんなあたしに、橘は身体を机の上に投げ出すような体制のまま
「プッ」
と笑い
「あんたって、ほんと面白いのな」
つい先日
図書室で突如現れた時は“琉愛ちゃん”って馴れ馴れしくも呼んでた癖に
今日はランクが上がって“あんた”呼ばわりな橘にムッと内心するけれど
そんなとこより、クスクス肩を揺らしながら笑う橘に
イライラする。
何がそんな面白いんだっつの。
こっちは全然面白くもなんともねぇっつーの。
イライラとムカムカで引き攣りそうになる顔をなんとか笑顔を維持。
「何が面白いの?」
「ん~?」
「あたし、何か変な事言ったっけ?」
「いや?
何も言ってないけど……」
「けど?」
はっきり言わない橘に更に募る、イライラ。
当の本人はそんなあたしに、変わらずクスクスムカつく笑いを零しながら、机に投げ出してた身体をゆっくり起し
あたしに真っ直ぐ向き合うように足を組み座り直し
左右の指を自身の前で絡み合わせ
「あんた、疲れねぇ?」
――――――えっ…?
「プッ」
と笑い
「あんたって、ほんと面白いのな」
つい先日
図書室で突如現れた時は“琉愛ちゃん”って馴れ馴れしくも呼んでた癖に
今日はランクが上がって“あんた”呼ばわりな橘にムッと内心するけれど
そんなとこより、クスクス肩を揺らしながら笑う橘に
イライラする。
何がそんな面白いんだっつの。
こっちは全然面白くもなんともねぇっつーの。
イライラとムカムカで引き攣りそうになる顔をなんとか笑顔を維持。
「何が面白いの?」
「ん~?」
「あたし、何か変な事言ったっけ?」
「いや?
何も言ってないけど……」
「けど?」
はっきり言わない橘に更に募る、イライラ。
当の本人はそんなあたしに、変わらずクスクスムカつく笑いを零しながら、机に投げ出してた身体をゆっくり起し
あたしに真っ直ぐ向き合うように足を組み座り直し
左右の指を自身の前で絡み合わせ
「あんた、疲れねぇ?」
――――――えっ…?
