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陽だまりの仮面 -嘘-

第15章 流れる心 2

「な…んで………」



「ん?なんでって、?

―――あぁ!

なんで花木と別れたって知ってるかって?」



動揺してるあたしの問いに、橘はふふっと笑い




「この間、あんたの連れが階段で話してたの聞いたから」




“だから、知ってる”と優しく答えた。




あ…――――

あの時か……。




今日、この場所へ来いと言った時、砂羽とあたしの話を聞いてたのか。




「まっ、その前にあんたと花木が別れたんじゃね?!って事は噂になってたけどね」



って、首を右側に傾げ意地悪気にクスッと笑った橘の言葉に



そう言えば、クラス中でも結構ヒソヒソと噂されてたし…



そりゃ、こいつの耳にも入ってても不思議じゃないか。





と、納得。







「てか、俺、本気(マジ)だぜ?」




「え?」




さっきまで、おどけてみせてた

少し意地悪気な表情と声色から一変


真っ直ぐな視線で真顔。

真剣っぽい声色に、思わず




ドキッ




胸が跳ねる。










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