
陽だまりの仮面 -嘘-
第15章 流れる心 2
―――――当然。
今まで、ひたすら花木君が好きだったあたしは彼氏なんて出来た事なんて無いわけで。
という事は、即ち
“こーいう状態”なんて、初めてなわけで。
これが、相手が花木君じゃなくて橘だとしても、あたしの心臓
完全、爆発状態。
「ちょっ……」
腕にグッと力を込めて、橘の胸を押して離れて貰おうとするも
更に、あたしを抱き締める腕の力が加わり
ッッ…‼‼
さっきより、密着。
ドキドキドキドキ激しく鼓動するあたしの心臓と重なるように
あたしの耳を伝ってくる、橘の
ドキドキドキドキ……
鼓動音。
――――こんな時だけれど…
「いいから。
じっとしてて?」
なんて。
甘い、歯の浮くようなセリフを吐きながらでも
こんなヤツでも
自分から抱き締めたりしてる癖にドキドキしてるんだと思うと
妙に、更に自分のドキドキ感がアップしてしまって
抵抗してた力も、フッと抜ける。
今まで、ひたすら花木君が好きだったあたしは彼氏なんて出来た事なんて無いわけで。
という事は、即ち
“こーいう状態”なんて、初めてなわけで。
これが、相手が花木君じゃなくて橘だとしても、あたしの心臓
完全、爆発状態。
「ちょっ……」
腕にグッと力を込めて、橘の胸を押して離れて貰おうとするも
更に、あたしを抱き締める腕の力が加わり
ッッ…‼‼
さっきより、密着。
ドキドキドキドキ激しく鼓動するあたしの心臓と重なるように
あたしの耳を伝ってくる、橘の
ドキドキドキドキ……
鼓動音。
――――こんな時だけれど…
「いいから。
じっとしてて?」
なんて。
甘い、歯の浮くようなセリフを吐きながらでも
こんなヤツでも
自分から抱き締めたりしてる癖にドキドキしてるんだと思うと
妙に、更に自分のドキドキ感がアップしてしまって
抵抗してた力も、フッと抜ける。
