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陽だまりの仮面 -嘘-

第16章 2つの腕

「えっ?!!」



「琉愛、どうします?」
「琉愛ちゃん!戻ろう?!」




突然振られた、選択肢。




まさか、ここであたしに選択権が与えられるなんて思ってもなくて



完全、THE 戸惑い。




完全にユラユラと揺れてるだろう自分の視線を、目の前に立つ男子2人に向けてみれば



片や、眼鏡の奥の瞳を優しく向け、柔らかく微笑み

片や、物凄く力強い瞳を向け、真剣な、願うような表情






「どちらについて行きますか?」







ど………どっち………?








―――あたしは…








どっちを選べば“正解”なんだろう……











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