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陽だまりの仮面 -嘘-

第16章 2つの腕

このまま、この場に花木君と一緒にいるのは、怖いと思う自分も居て。


振られてるし、これ以上何かを話す事もないし



話す事が怖いし……。





どちらを選ぶか躊躇してるあたしを他所に、花木君は






ガラッ







あたし達がいる図書室と橘がいる廊下を隔ててた、図書室のドアを開け





「さっ、どちらにするか決めました?」





あまり長く考えると授業終わっちゃいますよ?とニコリと微笑み




「どうします?」




スッとあたしに向け、左手を差し出した。




「琉愛ちゃん!」




橘も、あたしに向け左手を差し出す。





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