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陽だまりの仮面 -嘘-

第17章 陽だまりの中で・・・・

「せつ……めい……?」


「そう。説明」




いつも“ですます口調”の花木君が、普通にタメ口な事に戸惑いを隠せないあたしに


淡々と、静かに言葉を向ける、花木君。



説明って言われても……


何に対しての説明を問われてるんだろう…?



意味が分からなくて、きょとんとした視線を向け、首を傾げる。



すると、



「はぁ…」



わざとなのか何なのか。

大きく溜息を1つ、首を左右に振りながら吐いて



「全部言わないと分からない?」



黒縁眼鏡をクイッと上げながら

あたしと自分の距離を縮めるように1歩1歩踏み出し





「何で、橘君と一緒に居たのか」






―――――ドン‼‼







ひぃ!!







「説明して“ください”?」





さっきまでタメ口だった口調も、またもや、ですます口調に戻り



まさかの、ここで何度目だろう








壁ドン。








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