
陽だまりの仮面 -嘘-
第17章 陽だまりの中で・・・・
「えっ……と……」
思いがけない言葉に動悸が走り、言葉に詰まる。
“動かされた”って何を?
って軽くとぼけて返すのも良いかもだけれど、それが出来ない。
何故なら、
「琉愛は、橘君の想いに動かされてしまったんですよね?」
にこやかなムードで、ふわりと優しく向ける笑みの花木君だけど
……目が、全然笑ってないから。
「あ、の……」
「ん?」
言葉に詰まるあたしに、首を傾げゆっくり顔を近づけ
「ね?琉愛」
瞳とは裏腹に、優しい声色であたしの名前を呼びながら
――――ちょっ…!!?
あたしの顎を、細くて綺麗な右手の人差し指と親指でクイッと持ち上げ
「ちょ、ちょっと花木君?!!
何してんの?!!
いやいやいや、その手離してよ!」
心の中では、こんな感じでめちゃくちゃ花木君に抗議してるんだけど
してるんだけど!
実際は、ただただ、目の前の花木君を思いっ切り目を見開いて見つめる事しか出来なくて
完全、予想外の彼の行動に当然あたしの心臓
今まで以上に驚きで激しく動悸。
思いがけない言葉に動悸が走り、言葉に詰まる。
“動かされた”って何を?
って軽くとぼけて返すのも良いかもだけれど、それが出来ない。
何故なら、
「琉愛は、橘君の想いに動かされてしまったんですよね?」
にこやかなムードで、ふわりと優しく向ける笑みの花木君だけど
……目が、全然笑ってないから。
「あ、の……」
「ん?」
言葉に詰まるあたしに、首を傾げゆっくり顔を近づけ
「ね?琉愛」
瞳とは裏腹に、優しい声色であたしの名前を呼びながら
――――ちょっ…!!?
あたしの顎を、細くて綺麗な右手の人差し指と親指でクイッと持ち上げ
「ちょ、ちょっと花木君?!!
何してんの?!!
いやいやいや、その手離してよ!」
心の中では、こんな感じでめちゃくちゃ花木君に抗議してるんだけど
してるんだけど!
実際は、ただただ、目の前の花木君を思いっ切り目を見開いて見つめる事しか出来なくて
完全、予想外の彼の行動に当然あたしの心臓
今まで以上に驚きで激しく動悸。
