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陽だまりの仮面 -嘘-

第17章 陽だまりの中で・・・・

そんなあたしの気持ちなんて完全無視。

というか、そんな事一切気にしない風な花木君はクスリと一笑い。




「ペナルティーを与えなきゃ“いけないね?”」



「えっ………」




ぺ…ペナルティって…



「あ、あの…?!」

って問いたいんだけど、顎を掴まれると人間、言葉を発せられなくなるのか?!

それとも、あたしがフリーズ状態から解除出来てないのか?!


何か発しなきゃって思う気持ちと裏腹に、全くもって口が思うように動かなくて。

こんな状況に追い込まれた事なんて無いから、こういう時の対処法なんてさっぱり分からないし。



結局、言いたい事も言えないまま、ただ瞳を不安げに揺らしながら花木君を見る事しか出来ない、あたし。


こんな時こそ、股間を蹴り上げてやればって思うけれど

…流石に、花木君には…。



てか、何でペナルティ?!

何のペナルティ?!

いいい、意味分かんないんだけど!!






「今回のペナルティーは、3つ」





はっ?!

3つも?!!!





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