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陽だまりの仮面 -嘘-

第17章 陽だまりの中で・・・・

確か。

前回の罰は、あの夕陽の見える公園で…


なんて、この状況でもあの時の事を思い出して



……チクリ



少し、心が痛くなるあたしって、自分が思ってるほどこの状況に余裕なんだろうか。


あの時は突然の事だったけど、少しだけ

ほんの少しだけ僅かな希望を抱いてたような気がする。



……このままいけば…



なんて、淡い希望…。



チクチク痛み出す心から逃げるように、交わる花木君との視線からゆっくりと下げ、視線を交わす。






――――と、






「余所見したらダメじゃん」




あたしの顎を、しなやかな白い2本の指で挟んでた手がクイッとあたしの顎を更に上げ





ほんの一瞬





軽いリップ音と共に、ふわりと感じた

唇への温もり。





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