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陽だまりの仮面 -嘘-

第17章 陽だまりの中で・・・・

………え…ッ




い、今…………







突然の事で何が何だか分からず、頭の中でパニくりながらも

下げてた視線を、再度花木君に向けると



そこには、相も変わらず涼しい表情の彼がそこに居て。





「え……」





思わず漏れる声に、直ぐ様反応。




「“え…”

じゃなくて、そこは黙って目を綴じなきゃダメでしょう」



首を傾げ、目を細めてクスクスと笑いながら




「じゃぁ、次はちゃんと目を綴じてください?」




敬語だったりタメ口だったり。

どういう使い分けなのかさっぱり分からないけど、今はそんな事はどうでもいい問題で。



これから起こるであろう、出来事が頭で想像出来て


さっきまでチクチクしてた心臓は、一気にバクバク。

バクバクし過ぎて


もはや、痛い。





――――てか。





「何言って…「いいから」




目を綴じてくださいって、そういう問題じゃないから!

だから、反論しようとしたけれど

その言葉は即座に遮られ




「ほら、早く綴じてください?」




“綴じてください”を強調するかのように、敢えてそこだけゆっくり話す彼は余裕げな笑みを浮かべ


あたしの顎を掴む指を、更にクイッと上に持ち上げ



同時に




「ッッ!!」




更に更に、花木君の顔が近付いた。



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