テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第3章 美女とメガネ

『じゃぁ、早速…』


『えっ、』


『早速、今、この時から始めましょうか?


僕と牧村さんの、恋人ごっこ。』



そう言った彼の表情は、さっきの微笑じゃなくいつもの無表情。


その事が少しだけ寂しくも思えたけれど



だけど………。





『うん、今から始めようよ!』


『分かりました』





何でもない、放課後


図書室の一角に出来た陽だまりの中


あたしと花木君の


“恋人ごっこ”


が始まった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ