
陽だまりの仮面 -嘘-
第3章 美女とメガネ
夕暮れの、朱い光が射し込み始めた図書室。
無言で帰り支度を始める花木君に
置いて行かれないように急いで帰り仕度するあたし。
花木君はチラリとあたしを見た。
…多分、出来た?という感じ。
コクリと1度頷くと
『じゃぁ、行きましょうか』
鞄を手に持つ彼の後ろを付いて
あたしは図書室を後にした。
……花木君の背中を見つめながら、静まり返った廊下を歩く。
は…吐きそうなくらい緊張してるんですけど…あたし。
グランドの方から時折聴こえてくる野球部のボールをバッドで打った、カキーンという音。
下の階から『きゃははは』と聴こえてくる女子の笑い声。
それらを耳に伝えながら
あたしは今、自分が花木君の後ろを“ついて歩いてる”という行動が
……夢か?
と思ってしまって。
花木君に見られないようにこっそりと自分の右頬を抓ってみたけれど
覚める事なく、あたしは彼の後ろを歩いてて
改めて、あぁ…現実なのか…
そう思った。
無言で帰り支度を始める花木君に
置いて行かれないように急いで帰り仕度するあたし。
花木君はチラリとあたしを見た。
…多分、出来た?という感じ。
コクリと1度頷くと
『じゃぁ、行きましょうか』
鞄を手に持つ彼の後ろを付いて
あたしは図書室を後にした。
……花木君の背中を見つめながら、静まり返った廊下を歩く。
は…吐きそうなくらい緊張してるんですけど…あたし。
グランドの方から時折聴こえてくる野球部のボールをバッドで打った、カキーンという音。
下の階から『きゃははは』と聴こえてくる女子の笑い声。
それらを耳に伝えながら
あたしは今、自分が花木君の後ろを“ついて歩いてる”という行動が
……夢か?
と思ってしまって。
花木君に見られないようにこっそりと自分の右頬を抓ってみたけれど
覚める事なく、あたしは彼の後ろを歩いてて
改めて、あぁ…現実なのか…
そう思った。
