
陽だまりの仮面 -嘘-
第4章 恋人ごっこ2日目
「お、おま……「分かりました?」
「はっ!?」
どっから声を出してんだか良く分からない奇声に似た声を発する木山に、いつもなら心の中で大爆笑してるんだろうけれど
今は、自分の鼓動が花木君の背中から伝わらないようにすることで必死で笑えない。
ドキドキする心臓を抑えようと思うけれど、
木山と話するたびにあたしの両手をギュッと握る花木君の温かい手と、花木君の行動に
ドキドキを通り越して、もうヤバい。
何がどうヤバいのか説明したいけれど
取り敢えず、あたしの心臓
もう、ヤバい。
花木君に煽られて苛つき度100%振り切ってる風な木山と
花木君に密着ドキュンでテンパってるあたし。
そんな2人のテンションを他所に、至って冷静で、至って心拍数正常な花木君は
「牧村さん、“僕の彼女”だから。
だからもう気安く“琉愛ちゃん”なんて呼ぶの、止めてくださいね?」
って、黒縁メガネをクイッと上げると
「じゃぁ牧村さん、行きましょうか」
の言葉と同時にあたしの手を握ってた彼の手は、再び自転車のグリップへ。
両手から花木君の温もりは消えたけれど、心はまだ、ドキドキが冷め止まず
握られた手も汗ばむくらい、温かい。
「はっ!?」
どっから声を出してんだか良く分からない奇声に似た声を発する木山に、いつもなら心の中で大爆笑してるんだろうけれど
今は、自分の鼓動が花木君の背中から伝わらないようにすることで必死で笑えない。
ドキドキする心臓を抑えようと思うけれど、
木山と話するたびにあたしの両手をギュッと握る花木君の温かい手と、花木君の行動に
ドキドキを通り越して、もうヤバい。
何がどうヤバいのか説明したいけれど
取り敢えず、あたしの心臓
もう、ヤバい。
花木君に煽られて苛つき度100%振り切ってる風な木山と
花木君に密着ドキュンでテンパってるあたし。
そんな2人のテンションを他所に、至って冷静で、至って心拍数正常な花木君は
「牧村さん、“僕の彼女”だから。
だからもう気安く“琉愛ちゃん”なんて呼ぶの、止めてくださいね?」
って、黒縁メガネをクイッと上げると
「じゃぁ牧村さん、行きましょうか」
の言葉と同時にあたしの手を握ってた彼の手は、再び自転車のグリップへ。
両手から花木君の温もりは消えたけれど、心はまだ、ドキドキが冷め止まず
握られた手も汗ばむくらい、温かい。
