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「掴まってください？」


「あ…、はい…」


花木君の手が離れたあたしの手は、花木君に言われるがまま


再び花木君の制服を、ギュッ。



怒り過ぎてんのか、花木君の言葉に驚いてるのか何なのか

口パクパクして声にならないアホ面な木山の横を



スーッと、



多分。



後ろからじゃ顔は見えないけれど、背中から伝わる雰囲気で何となく分かる。


花木君は涼しい顔して、自転車を漕ぎ始めた。