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陽だまりの仮面 -嘘-

第4章 恋人ごっこ2日目

ここは、あたしが間に入って自己紹介すべきなんだろうか……

なんて思いながら黒田達と花木君を交互に見渡す。


と、


「名前聞く前に、自分の名前も名乗ってみたらどうですか?」



あ。

普段、誰とも接しないからかな?

花木君も黒田の名前を知らなかったらしい。


黒田は結構目立つタイプ。

俺様的なところがあったりして、茶髪の一見チャラそうなタイプ。

そんな奴だからクラスでも目立ってる。

そんな黒田の名前を同じクラスで知らないなんて……。



あぁ、さすが花木君。

そういう所、好きです。



心の中では何百、何億と告ったけれど

実際には言えないチキンなあたし。


なんて1人、こんな騒ぎの中ニヤニヤしたりなんかしちゃってると



「お前、俺知らないのかよ!?」


「知りません」


「黒田だ!!」


「どうも。僕は花木です」




双方のテンションが天と地ほど違う自己紹介が行われていた。




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