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陽だまりの仮面 -嘘-

第4章 恋人ごっこ2日目

「で、誰の琉愛ちゃんだって?」


ハン!と鼻で笑いながら花木君に凄むけれど。

当の花木君はそんな黒田の凄みになんのその。



「ですから、僕の。

それから、僕の彼女を金輪際“琉愛ちゃん”なんて呼ぶのは止めて貰えないですか?」



睨むわけでもなく。

怒鳴るわけでもなく。


完全無表情の、完全平常心のまま

キレ気味な黒田に言葉を放つ彼に



「お前調子乗ってんなよ!?」



更にキレる黒田。



でもね。


これはきっとあたしでもキレちゃうと思う…。

だって、どんだけ怒鳴ったりしても相手がしれっとしてんだもん。

そりゃキレるわなー。



「調子になんて乗ってませんよ?

さっきから事実を言ってるだけですから」



ね?


こんな調子で言われちゃうと、神経逆撫でされちゃうよね。


うん。






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