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陽だまりの仮面 -嘘-

第1章 2面性

「にしても、あんたも毎日良くやるよねー?」



取り巻きが去った後。

シレッと砂羽の頭をペシッと叩いてやって。

机に座って勉強してる“フリ”をしてるあたしを、砂羽は机に頬杖して呆れたような視線を私に投げた。



「何が?てか、“あんた”は止めてくんない?」


「はいはい、琉愛さま」


………。



無駄に“さま”に力入れ過ぎじゃね?

ムカつく。

まっ。

けど“様”と呼ばれるのは少々気分がいい。



こういう所は根っからの女王様気質なのかも?

なんて自分を自己分析。



「琉愛さぁ」


「何?」


参考書を見てる、悪魔でフリをしながら横目で砂羽をチラリ。



「取り巻きの中の誰かと付き合わないわけー?」



はい。

出た。


毎回のくだらない、この質問。







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