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ある晴れた日のこと。

第2章 トーストの夢。



あのとき、ほんとにびっくりした。

だって、一度だけ雨が降った日は二人とも作り損ねていて、

そのときてるてる坊主の素晴らしさを感じた、

と、全く同じタイミングで全く同じことを思っていたのだから。


それを陽から聞いたとき、開いた口がふさがらなかった。

そんなわたしは陽に『どうした?』と、声をかけられてはっとし、『何でもない』と焦って答える。


驚きを隠せなかった。


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