Sincerely
第4章 夢見る少女が消えた日。後編
駐車場から三人で歩く。
それぞれ片手に飲み物を持って。
数分歩いた後、目の前の視界がバッと開けて、麓の町がジオラマのように見えた。
ヒロヤとアキヤさんが笑顔で話していたから、わたしは少し距離を置いてスマホで風景写真を撮ったりしていた。
───しばらくして、
♪~
「あ、ちょっとゴメン」
鳴ったのはヒロヤの電話だった。
どちらからも離れて話し始めたヒロヤを横目に、アキヤさんがわたしに近づいてきた。
「ユミコちゃん、だったよね。いきなりでアレだけど、兄貴とはどーいう関係?」
───来た!
答えを探すように空を見上げる。
わたしの心は色んな事がぐちゃぐちゃと渦を巻いていたのに、
空はとても蒼く、澄んでいた。
そんな空を見上げながら、わたしは口を開いた。
「分からないんです」
と。
それぞれ片手に飲み物を持って。
数分歩いた後、目の前の視界がバッと開けて、麓の町がジオラマのように見えた。
ヒロヤとアキヤさんが笑顔で話していたから、わたしは少し距離を置いてスマホで風景写真を撮ったりしていた。
───しばらくして、
♪~
「あ、ちょっとゴメン」
鳴ったのはヒロヤの電話だった。
どちらからも離れて話し始めたヒロヤを横目に、アキヤさんがわたしに近づいてきた。
「ユミコちゃん、だったよね。いきなりでアレだけど、兄貴とはどーいう関係?」
───来た!
答えを探すように空を見上げる。
わたしの心は色んな事がぐちゃぐちゃと渦を巻いていたのに、
空はとても蒼く、澄んでいた。
そんな空を見上げながら、わたしは口を開いた。
「分からないんです」
と。