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Sincerely

第5章 迷走Mind

学校に戻って、
入院前の日常にわたしは帰ってきた。
模試の予定も入ってきて、受験生らしい毎日になった。


あの日以来、わたしからはlineで連絡を取ったりはしていない。
彼氏にも、ヒロヤにも………

彼氏の方は、わたしの意地かもしれない。
連絡を取ろうと思えば取れるんだから。
でも、今のような気持ちのまま彼氏に会う勇気はなかったし、こんな風になったわたしに会いたいと思ってくれるとも思えなくて。

少しでも落ち着いたら、頭が冷えたら。
そしたら、彼氏に会いに行く。
出来る範囲でわたしの犯した罪も話す。

そんな言葉を言い訳がましく呪文のように繰り返しては、毎日を過ごしていたんだ。

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