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Sincerely

第5章 迷走Mind

指の一本一本を優しく撫で回すヒロヤ。ただそれだけなのに、身体と心と両方がとろけそう……
小さな熱が身体の中心に生まれたような気がして、ヒロヤに視線を向ける。
人差し指を口に含んで微笑うヒロヤ。
「うわ…ユミ、その目反則。エロすぎ」
誰のせい───と言いたかったけど、もう言葉にならない。
「今度はユミが食べたい。行こう」
吐息混じりに耳元で囁かれて、生まれていた熱が一気に身体中に巡って行った。


ヒロヤにエスコートされるがままに部屋に入る。
ティーンズ雑誌でチラ読みしたホテルの一室を思い出した。

病院の一室で初めて繋がった相手に、
今日はここで───抱かれるんだ。

ヒロヤはいきなりわたしをキツく抱きしめて、キスを置きにきた。
唇に触れるだけのキスが、すぐに深いキスに変わる。
唇を重ねたまま彼の手は、わたしのシャツのボタンを一つ一つ外していった……



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