Sincerely
第6章 そして、わたしは嘘をつく。
傷つく人達の顔を思い浮かべるだけで、罪悪感にさいなまれる。
でも、わたしは。
ヒロヤを想う事を選んだんだ───
そんな初夏のある日。
ヒロヤからlineの直接通話が入ってきた。
いつもメールの人が…
何だろう。
一瞬の疑問は浮かんだけど、
そのままわたしは通話マークをタップした。
「もしもし?」
『ユミコちゃん…これから、会える?』
あの日以来、久しぶりに聞いた声。
でも、また元の呼び方に戻ってる。
その事が何を意味するか分からないまま、わたしは慌ててヒロヤに小声で囁いた。
「今すぐって無理ですっ。わたし、まだ学校だもん…」
『じゃあ放課後!どうしても』
押しの強い人だとは思っていた。
でもここまで言うのには何かあるはず。
そんな確信に従って、
その日の放課後に会う約束をした。
でも、わたしは。
ヒロヤを想う事を選んだんだ───
そんな初夏のある日。
ヒロヤからlineの直接通話が入ってきた。
いつもメールの人が…
何だろう。
一瞬の疑問は浮かんだけど、
そのままわたしは通話マークをタップした。
「もしもし?」
『ユミコちゃん…これから、会える?』
あの日以来、久しぶりに聞いた声。
でも、また元の呼び方に戻ってる。
その事が何を意味するか分からないまま、わたしは慌ててヒロヤに小声で囁いた。
「今すぐって無理ですっ。わたし、まだ学校だもん…」
『じゃあ放課後!どうしても』
押しの強い人だとは思っていた。
でもここまで言うのには何かあるはず。
そんな確信に従って、
その日の放課後に会う約束をした。