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Sincerely

第7章 8月の長い夜

今更ながらの罪悪感?
ヒロヤと身体の関係結んじゃって、その事を隠して今度はマサヨシと会って。
心を痛めるべきなのはわたしじゃないのに…───


首をプルプル振るわたしを心配そうに見つめるマサヨシ。
「───どした?ユミコ」
「あ、ごめんなさい!ちょっと考え事。
 デザートも作ってたんだ、食べる?」
「うん…でも、先に食べたい物があるんだ」
そう言うなり彼は、向かい合わせに座っていたわたしの手を取った───!

「え…」
マサヨシって、こんなストレートなアプローチをする人だっただろうか?
これまでの彼しか知らなかったわたしが全然知らない彼の姿───
驚いて、対応が遅れた。

わたしの手を取ったまま席を立ったマサヨシは、椅子に座るわたしの高さに合わせるように膝立ちになると、

むしゃぶりつくようにわたしを抱きしめた…───

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