Sincerely
第8章 晩夏(なつ)の夜の悪夢(ゆめ)
制服のスカーフで両手首を縛られた上にヒロヤの腕一本で押さえつけられて。
暴れようとした足の間に彼の足が割りこんで。
完璧にわたしは動きを封じられた───!!
「やだっ…、ヒロヤ、なんっ…で───」
わたしを押さえつけた状態のまま、唇すら封じ込むヒロヤ。
噛みつかれた、と思うくらい激しいキスでわたしを奪っていく。
一度唇を離して、わたしを見下ろしたヒロヤからは、
これまでの大人の男の余裕はかき消えていた気がした───
「あの日…ユミに会って初めて、自分から女を好きになりたい…って思った」
今まで知らないヒロヤの姿と声。
こんなに余裕がないヒロヤ、初めて見た。
「そんなユミが俺に処女くれて、凄く嬉しかった」
そう。
あの時はわたしも幸せだった。
ヒロヤがわたしを望んでくれたから。
例え…その場限りだったとしても。
暴れようとした足の間に彼の足が割りこんで。
完璧にわたしは動きを封じられた───!!
「やだっ…、ヒロヤ、なんっ…で───」
わたしを押さえつけた状態のまま、唇すら封じ込むヒロヤ。
噛みつかれた、と思うくらい激しいキスでわたしを奪っていく。
一度唇を離して、わたしを見下ろしたヒロヤからは、
これまでの大人の男の余裕はかき消えていた気がした───
「あの日…ユミに会って初めて、自分から女を好きになりたい…って思った」
今まで知らないヒロヤの姿と声。
こんなに余裕がないヒロヤ、初めて見た。
「そんなユミが俺に処女くれて、凄く嬉しかった」
そう。
あの時はわたしも幸せだった。
ヒロヤがわたしを望んでくれたから。
例え…その場限りだったとしても。