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BL短編

第2章 固執系彼氏

「全身くまなく洗ってやるよ。」
「良かった。」

1枚1枚服を脱いで行くヒナを見ながら、俺も服を脱いで行く。視線は一点を食い入るように見つめてしまう。

「雄大、見すぎ。」
「ん?ああ。いいだろ?ヒナは俺のもん、違うか?」
脱衣所で裸になったヒナをふんわりと優しく抱きしめる。
そしてヒナの耳に好きだと、囁く。
それだけでヒナは顔を真っ赤にして、俺の背中に手を回す。


「うっくしゅ!」
幸せに浸っているうちに、体が冷えたのかヒナがくしゃみをした。
「悪いな、はいろっか?」
ヒナは恥ずかしそうに頷いて、俺は浴室までヒナの手を引いた。

「おわわわわわ!」
浸かるにはもう少しかかる位だった湯の量が、抱き合っているうちに浴槽から溢れていた。

「ぷっ、あはは!」
急いで蛇口を締める俺を見て、ヒナが腹を抱えて笑い出す。

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