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BL短編

第3章 手に入れたい

「...何やってるんだ、僕は。」

我ながら自分のしていることに理解できなくて、僕は起こさないようにその場を去った。



翌日、教室は大混乱だった。机や椅子がめちゃくちゃになっていれば、そうなるのは当然だろう。

「あいつ、あのまま帰ったのか。」
その声を担任は聞き逃さなかった。

「おい、新山何か知ってるのか?」
「花なんとか、って、いるじゃないですか、あいつが机をベッドにして寝てましたよ。」

「あー、花村か...」

花村って言うのか。
担任はそう呟いたきり、教室から出て行って、戻ってこなかった。


花村という男は、教室に来たら寝るし、来ないことも多かった。
しかし休み時間に廊下を歩けば廊下に座り込んでいたりした。



「学校自体には来てるんだが、勉強する気が一切ないようなんだ。」
クラスの平均点を下げる面倒なやつ、というのが、担任の花村に対する意識らしく。

「それで僕に何をしろって言うんです?」
「勉強についてやってくれないか。」

勉強する気がないなら無理だと思う。


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