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BL短編

第4章 レンズの向こう

キッチン台の上に、樹の足だけが仰向きで乗るようにして、胴体が空に浮く無理な姿勢で樹を抱く。


「ちょっ、まっ、この姿勢、不安定すぎて ...っ!怖い!まっ、まって、やっ、まあっ」
キッチン台の端になんとかつかまり、俺のちんこを受け入れているけど、どうみても不安定としか言いようがなかった。


「感じすぎるのはいいけど、落ちんなよ?」
そう囁いて、自分の眼鏡を外す。

「え?」
何をする気かわかってない樹は当然戸惑いの声をあげて。

こういうことだと伝えるかのように、尿道口を眼鏡の柄で責め立て始めた。

「あっ、や、こんなっ、すぐまたっ、ひんっ」

「ほらこっち向け。」

首から上だけで俺の方へ向き直った樹の唇をまた塞いだ。

「んっんんっ...んあっ、は、奏っ」
もう何回目かわからないキスに、樹は心底嬉しそうな顔をした。
前も後ろも唇まで責められて、息絶え絶えになりながら樹の体は全体で俺にどれだけ気持ちいいが伝えてくる。

「っく、そろそろ、イキそ...。俺の眼鏡貸してやるから好きに弄っていいぜ。」
俺の眼鏡を樹に握らせ、両腕で、樹の体をきつく掴み、激しく中を出し入れさせる。

「あっあっ、ん!両手っ離すの...怖いから無理いっ...!」

「ったく。...落ちないように腰支えてるから、樹のオナニー見せて。」
そう囁けば、少し安心したような声音で喘ぎ始め、するすると眼鏡を握った手が樹自身のいきり立ったちんこに伸びた。

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