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白姫と炎帝の恋

第2章 現実

しかもこの紅玉姫、婚約を結ぶのは二度目なのである。

一度目は破談になった、バルバット国王、アブマド・サルージャと。

そして今度はあの、


あの、



あのマギ、ジュダルとの婚約が決まったというのだ。

紅玉姫がマギであるジュダルに献上されたのか、二人の恋愛婚約かはまだわからない。

しかし、許婚ではなく、婚約という形なのだから、おそらく前者であろう。

(ごめんなさい姫様っ……でも、私の口からお伝えした方が気は幾分楽でしょうからっ!)

「あの…姫様…大変言いにくいのではありますが……」

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