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白姫と炎帝の恋

第4章 愛しい少女


泣き虫だった彼が変わったのは、真実を知らない姉・白瑛を守るために他ならなかった。

そのために、武芸を磨き、己を磨き、いつか自分にも訪れる兄たちと同じ日を、兄たちと同じ結末にしないために、ここまで生きてきたのだ。

悲しいことだと思う。

実の母親に、命を狙われるだなんて。

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