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あさちゃん

第2章 二人

遊ばれている優に追い討ちをかけるように、あずさが甘えた猫なで声でスリーパーホールドをかけてくる。

あずさ「お姉ちゃん、疲れちゃったから、あまーいもの食べたいの〜。ゆーちゃん買ってきて〜」

優に拒否権がないのを知っていて、わざとらしく甘えてくる。勿論拒否すれば、更に絞めあげる。

優があずさの腕にタップすると、二人とも手を離す。

優「ゴホッ!ゴホッ!…分かった、分かったから!セブンに行きますよ。んで、あずさ姉ちゃんは何にするの?」

あずさ「私、プリン。おっきいサイズのヤツね。それと、チョコバー。」

優「はいはい、プリンとチョコバーね。美里姉ちゃんは?」

美里「おっ!気が利くね〜弟クンwアタシは和菓子系のヤツとポテチの塩」

優「あいあい…んじゃあ、行ってきますよー」

姉二人から500円ずつ受け取ると、半ば呆れた感じで優は出かけた。
週二、三回のことなので、当たり前の行動となっている。

優が帰宅すると、姉たちはリビングのソファーに陣取り、CSを見ながら買ってきたお菓子に舌鼓。

優は食卓の椅子に座って、姉たちの趣味の音楽チャンネルを見ながら、ボーッとしていた。

しばらくすると、あずさがこっちを見ていることに気づいた。

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