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あさちゃん

第2章 二人

優の相談はどこへやら。姉たちの過去の男の暴露合戦になっていた。

優の二人の姉は、男をとっかえひっかえする肉食系。

あずさは一人の男に狙いを定めて、色んな手法で食い尽くす。高校時代は気に食わない女子の彼氏を寝取って、別れさせ、散々食い散らかした挙げ句のポイ捨て。

美里は二股三股かけるのが当たり前。勿論、タダで股を開く訳もなく、男に色々貢がせて、要らなくなったらさようなら。

ただ、二人とも共通していることは、あくまでもセックスは自分の性欲を満たす為の行為であり、愛だの恋だのという感情はとうの昔に捨てたとのこと。

初体験がそれぞれ悪かったらしく、初めてイッた時にそんな青臭い感情が馬鹿馬鹿しくなったらしい。



二人の過激発言は聞き慣れている優は、『やっぱりね…相談する相手が悪いわ』という気持ちと同時に、大橋あさみが自分に興味を持っているかも知れないという、何とも表現しがたい感情が湧いていた。

ただその感情はマイナスなものではなく、嬉しいような恥ずかしいようなプラスのものだった。

しかし、二人の姉が単なる暴露合戦をするだけで終わるはずがなかった。

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