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あさちゃん

第14章 夏祭り(前編)

しかし今年の優にはあさみという、ちゃんとした彼女がいる。何としてもあさみに喜んでもらう為にも、このイベントは非常に大切だった。

あずさ「明日には連絡入れといたら?あさちゃんだって、ゆーちゃんからの連絡待ってると思うし」

優「うん、分かった」

美里「お帰り〜。何の相談?」

あずさ「今度の花火大会のこと。あさちゃん誘ってないみたい」

美里「まぁ、今すぐってんじゃないけど、一応は誘わないとね…」

あずさ「美里、あなたどうするの?」

美里「アタシは特に無し。男引っかけに行こうかなって…ただそんだけ。お姉ちゃんは?」

あずさ「今年は私も同じ。相手が居ないからね〜」

美里「そっか…それじゃあさ…あさちゃんがダメだったら、ゆーと三人でっていうのは?」

あずさ「悪くないけど…あさちゃんがダメっていうのも考えにくいし…保護者って立場で良いんじゃない?」

美里「まぁ、そうだね。ついでに、目ぼしい男見つけるってのもアリかw」

あずさ「あんたに首輪と紐付けとこうかね…」

姉二人のアホな掛け合いを尻目に、優は『明日…どう誘おうかな〜?』と、暢気に考えていた。

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