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あさちゃん

第14章 夏祭り(前編)

腹ごしらえを済ませたあさみと優は、映画館に居た。夏休みで人が多いと思われていたが、意外とその回は少なかった。

優としては興味が無い恋愛ものだったが、あさみが興味あるのなら仕方ない。

優『女の子って、やっぱりこういうものが好きなんかなぁ〜』

ぼーっとしながらそんなことを考えていると、

優『ん?』

優の手に温かい感触が伝わる。よくよく神経を集中させると、誰かの手だった。隣にはあさみしかいないので、彼女だと分かる。

優『あさちゃん…可愛いなぁ〜』

優はそう思いながら、ニヤッとした。

優『女の子って、なんかこう、ロマンチック?な感じを求めてるんだな…』

優はこの後どうしようかと考えていると、あさみの手がそのまま優の手を掴みながら、下の方へ移動する。

優『え?何?』

優が焦っていると、そのままあさみの股間まで一直線に導かれた。

優『え?え?何してんの?』

優がそう思っていると、中指に温かいぬるっとした感触が伝わる。

思わずビックリして、手を引っ込めようとした際、中指を曲げてしまった。すると更に中指が温かい感触に包まれ、それと同時に

あさみ「あんっ…」

と、小さな声を出した。

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