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あさちゃん

第17章 条件

拒否権など無い優は、家に玲於奈を入れた。

優の部屋まで来ると、

優「30秒だけ待って貰えないですか。少し片付けたいんで…」

優の提案に玲於奈は渋々のった。

玲於奈「ま、エロ本が散乱してる分には良いけど…じゃあ、30秒だけね」

玲於奈がそう言うと、優は部屋に入り、急いであずさと美里のゴムと玩具を仕舞い、更に弱味を握られそうなものを全てクローゼットの中に隠した。

優が全て隠し終えると、ドアを開け、玲於奈を迎い入れた。

玲於奈「ん〜…いかにも中学生の男の子って感じの部屋ね〜。置いてある雑誌はオッサン臭いけどw」

優の部屋に置かれている近代麻雀や週刊競馬ブック、週刊プロレスを見ながら、好奇な目付きで優を見る玲於奈。

優「話って、何ですか」

玲於奈「何って…分かってるクセにw」

優「あなたの言う通り、誰にも喋ってないんですけど…」

玲於奈「そうね〜。最低限はね…」

優「最低限?」

玲於奈「そう…最低限。キミは、まだほんの一部しか…あたしの条件の一部しか守ってないのよ」

優「じゃあ…全部は…あなたの言う条件って、何なんですか」

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