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あさちゃん

第3章 遭遇

優達の住む市から隣県の繁華街Tまでは、高速を使って2時間程。
普通に遊びに行く程度なら優達の街でも事足りるが、あさみを誘った手前、もっと大きい繁華街の方が良いだろうということだった。

道中、優とあさみは気まずかったのか緊張していたのか、お互いに言葉少なだった。あずさと美里は互いに後部座席の二人を気遣っている体で喋りかけるが、二人の反応を見て楽しんでいるようだった。

そんなこんなで、隣県の繁華街・Tに到着した。市内の地下駐車場にクルマを入れ、早速街に繰り出す。
あずさと美里があさみを色々な店に連れていき、優は三人の後をただひたすら付いていくという形だ。

昼飯で食べ放題のレストランに入り、そこで小休止。またその後も服や靴の店を数店巡った。勿論、買うものは買っている。荷物持ちの優は、三人分の荷物で四苦八苦。

次第にあさみはあずさと美里と打ち解け、お茶で入った喫茶店では姉妹のように談笑していた。

優は三人の行動力にぐったりしていたが、あさみが喜ぶ顔が見れたことで、疲れも少し和らいだ。

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