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あさちゃん

第3章 遭遇

あさみ、あずさ、美里の三人は冗談を言い合う程の仲になっていた。
二人は本当にあさみを可愛がり、あさみのことを『あさちゃん』なるあだ名で呼ぶ程になっていた。

しかしここで美里が、なんとも言い難い質問を投げかける。

美里「あさちゃんは、ゆーのこと…どう思ってるの?」

あさみ「え?山口くんのことですか?」

今までの談笑がウソのように、一気に場に緊張感が漂う。

するとあずさも、あさみに言う。

あずさ「あさちゃん、今日ね…騙す訳じゃなかったんだ。こんなどんくさい弟に話しかけてくれる女の子なんて、今までいなかったのね。」

あさみは黙って聞いている。

あずさ「そんな初めての女の子って、どんな感じの女の子なのかなって思ったんだ」

あずさの話を聞いて、あさみは恥ずかしそうに優をチラッと見た。そしてあずさと美里を交互に見ると、

あさみ「あたしは、山口くんのことが…凄く気になってます」

優「!?」

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