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あさちゃん

第5章 帰路

同時刻。あずさの部屋。

あずさは今日の戦利品の服を改めて見てみて、色々と想いに耽っていた。

あさみの大胆な告白。そして、戸惑う優。自分達なしにはしっかりしない優が、これを機に、人間的に成長してくれることを望むばかりだ。

しかし、もう一つの自分の気持ちに、引っ掛かるのも事実だ。

あさみが最後に優とキスを交わした際にも感じたのだが、何か言葉では表現しがたい感覚があった。

世間体的には、だらしのない弟をいじりながらも、面倒を見てきた山口家の長女。しかし、あくまでもその姿は演じていたもので、本来なら優を近くに置いておきたいという気持ちがある。

あさみと付き合うようになれば、彼女との過ごす時間が増え、気持ちも移っていくだろう。そんなこと…分かりきったことなのに。

あずさは最後に買った下着を身につけ、姿見の前で自分の豊満な胸や、パンツで隠された陰部に手を当てながら、男を惑わすような妖艶なポーズをとってみせる。

あずさ『ゆーちゃん…おちんちん反応してた…私のカラダを見てた…私を意識するわけ無いんだろうけど…』

あずさは姿見に映る自分の姿を見ながら、悶々と考えていた。

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