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あさちゃん

第1章 新学期

あさみ「何となく…何となく見てたんだ?」

あさみはちょっと落ち込むような感じで言う。

優「あ、いやね…授業つまんなかったから、頬杖ついてたら…」

あさみ「ふーん。まぁ、あたしも同じだったし…そしたら、じっとあたしのこと見てる男子がいるでしょ?」

優「あ…ごめん」

あさみ「いや、謝んなくていいけど。手を振っても、山口くん顔逸らしたから。ちゃんと話もしたことないのに、嫌われてるのかなって思ったから」

優はちょっと焦った感じで

優「いやいや、それはないよ。まったく。寧ろ、大橋さんが手を振ってくれたの見て、ちょっとびっくりしてね」

あさみは目を丸くして、優の言葉に応える。

あさみ「え?何か悪かった?」

優「いや、手を振ってくれる女子って初めてだったから」

優がここまで言うと、あさみは安堵の表情を浮かべる。そして優に顔を近づけ、見つめながら話しかける。

あさみ「あのさ、山口くんって、目…大きいよね?眼鏡外してみて?」

優は訳も分からずに、あさみの言う通りに眼鏡を外す。

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