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あさちゃん

第8章 練習

優「そ…それは…ないよ」

あずさ「は?」

優「進展も何も…キスして、手を繋いで帰ったよ。公園だったし…」

優はありのままのことを、あずさに話した。あずさは期待が外れたことに、一方では安心し、一方では残念に思った。少し考えて、

あずさ「ねぇ、ゆーちゃん。キスした後のあさちゃんって、どんな感じだった?」

優「ん〜…嬉しそうな感じには見えたよ」

あずさ「それだけ?他に何か…あったりしなかった?」

優「いや、なんにも」

あずさ「そうなんだ…」

あずさはそこまで言うと、悩むフリをしながら、おもむろに話し出した。

あずさ「あのね、ゆーちゃん。今はあさちゃんと、そのくらいの関係なんだろうけど…いつかは、エッチなことをする日が来るのは分かるよね?」

優は『それはまだ分からない』と言おうと、あずさがいるベッドの方に顔を向けた。

するとそこには、今までのラフな部屋着姿のあずさは居なかった。代わりに、黒のブラとパンツ姿のあずさが、悩ましげに微笑み、悶えるように脚をクロスさせていた。

普段なら、『姉ちゃん何してんの!服着てよ!』と突っ込む優なのだが、色っぽくこちらを見つめるあずさに、なす術なく見とれてしまうだけだった。

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