あさちゃん
第9章 思惑
香織「何があったか聞かないけど、あんまりそういう雰囲気出してると、男寄ってこないよw」
美里「わーってるってw」
香織「そうそう。笑顔笑顔」
美里「まぁ、話したくなったら、香織には話すよ。今は自分の中でも、まだ整理ついてないし」
香織「よろしいwそん時は、しっかりきっぱりアドバイスしちゃる〜」
美里「はいはい、期待しないでおくよw」
あずさの大学
今日はいつもより、講義が少なかった。突発的に休講になったりして、夕方の講義を残すのみとなった。
ぽっかりと時間が空き、何をするにしても中途半端な時間。このまま帰るのもアリなのだが、それもどうかとあずさは思っていた。
そこであずさは、学食に行った。学食の端の机で、宅建の参考書とにらめっこ。他人から見たら、勉強中の様に見える。
しかし、あずさはその参考書の文字など頭には入っていない。クリップで挟んだ優との写真ばかり見ていた。彼女が考えていることは、愛しい弟・優のことだった。しかも今日は、いつもと違う。
昨夜、妹・美里に言われた『ブラコン』という単語が引っかかっていた。今まで意識していなかった、自分が弟を好きになるという感覚。
あずさはその考えもしなかった言葉に、ただひたすら悩んでいた。
美里「わーってるってw」
香織「そうそう。笑顔笑顔」
美里「まぁ、話したくなったら、香織には話すよ。今は自分の中でも、まだ整理ついてないし」
香織「よろしいwそん時は、しっかりきっぱりアドバイスしちゃる〜」
美里「はいはい、期待しないでおくよw」
あずさの大学
今日はいつもより、講義が少なかった。突発的に休講になったりして、夕方の講義を残すのみとなった。
ぽっかりと時間が空き、何をするにしても中途半端な時間。このまま帰るのもアリなのだが、それもどうかとあずさは思っていた。
そこであずさは、学食に行った。学食の端の机で、宅建の参考書とにらめっこ。他人から見たら、勉強中の様に見える。
しかし、あずさはその参考書の文字など頭には入っていない。クリップで挟んだ優との写真ばかり見ていた。彼女が考えていることは、愛しい弟・優のことだった。しかも今日は、いつもと違う。
昨夜、妹・美里に言われた『ブラコン』という単語が引っかかっていた。今まで意識していなかった、自分が弟を好きになるという感覚。
あずさはその考えもしなかった言葉に、ただひたすら悩んでいた。