テキストサイズ

あさちゃん

第9章 思惑

玲於奈「へぇ〜…なかなかカワイイ顔してる子じゃない。大方、過去に食い尽くした年下の彼氏ってとこか…」

あずさ「はぁ?何バカ言ってんの?ウチの弟なんだけど?」

玲於奈「あら、こんな醜女の弟さんかぁ。お姉さんと違って素直そうなカワイイ子ね」

あずさ「ウチの弟が可愛かったら何かあるの?」

玲於奈「そうね〜。取り敢えず貴女の元から引き離して、あたしが可愛がってあげるんだけどね」

あずさ「貴女みたいな女に、ウチの弟がノコノコ付いていくワケ無いでしょ。可愛い彼女もできたんだから」

玲於奈「んふっw男って彼女が居ても、カラダを求めるモノだって知らないの?」

あずさ「少なくとも貴女に教わるほど、男に疎くないから」

そこまで言うとあずさは帰り支度をし、さっさと食堂から出ていった。

玲於奈『山口の弟…かぁ…面白そう』

玲於奈は、あずさの出ていく方を確認する。

あずさは、駐輪場の方面に歩いていった。このままそこを抜けて帰るらしい。

玲於奈はあずさに気づかれぬよう、後をつけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ