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あさちゃん

第9章 思惑

優とあさみの中学校

登校時の挨拶を交わして以来、今日はあさみと話す機会が無かった優。

ようやく昼休みになったのでその機会を伺うも、あさみはクラスの女子との談笑で、優の淡い期待は外れてしまった。



放課後

少しでもあさみと話したり、一緒に居たいと思った優だったが、この日は日直。あさみのことばかり考えていて、日直の仕事をほったらかしにしていた。

優『あ゛ー、面倒臭い!何なんだよ、この日直日誌!!感想とか、んなもん、どうでもいいだろう』

内心はそう思いながらも、変なところが真面目な優はきっちり日誌を仕上げ、担任に提出して下校しようと、校門を出ようとした。

すると偶然なのか、あさみと美里、あずさの三人が少し離れた場所で話をしていた。あずさと美里は、昨夜の遺恨をあさみに悟られぬように振舞い、あさみは二人を姉の様に慕う姿が見られた。

優の姿に気づいた三人は、

あさみ「優くん!こっちこっち」

あずさ「ゆーちゃん帰るよ〜」

美里「ゆー!早くしなさい」

優は三人に急かされながら、三人の元に駆け寄った。

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