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あさちゃん

第10章 決意

あずさに言われるまま、大人しく待っている優。どう切り出すべきなのか、ありのままを話すべきなのか…

そう考えていると、あずさは優の方に体を向ける。一区切りついたようだ。

あずさ「うっくぅあ〜!」

オッサンみたいな声を出しながら、伸びをする。

あずさ「あ゛〜、もうダメ。集中力ゼロ。絞り出せない〜…って、あ…ごめんね」

優「あ、いや、そんな…」

あずさ「それで…今日はどうしたの?」

優「あさちゃんとね、デートしてんだけど…その…そろそろ…次ぎの段階に行こうと思うんだ」

あずさ「ほうほう…映画とか海とか?」

優「あ…いや、あ、あのね…」

あずさ「それじゃあ、山にキャンプとか?」

優「ちがうよ!聞いて!」

あずさ「…」

優「あ、あさちゃんとね、そろそろ…せ、っす…したい…と思うんだけど」

あずさ「ん?何?何て言ったの?」

優「せっ…す」

あずさ「聴こえないよー」

優「セックス…し、したいんだけど…」

優は勇気を出して、自分の本音を言った。

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