華姫と鮮血の恋
第2章 本音
あれから半年。
難しいと思っていた華衣との関係は、思っていたよりこと無く進み、今では、親友と言っても言いような間柄になっていた。
あれから紅覇の閨にあげられることもなく、華衣は、練家の人間と共に楽しく暮らしている。
しかし紅覇は、未だ自分の想いを伝えられずにいた。
愛しい。
愛しい。
愛しい。
その気持ちは日々募っていく。
紅覇の限界はもう近かった。
(華、衣…。)
にこにこと楽しそうに笑う華衣に、遠くから見つめる紅覇は、胸をきゅうっと痛ませた。
しかし、急に不機嫌そうな顔になる。