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華姫と鮮血の恋

第2章 本音


笑う華衣の視線の先に、義弟・白龍の姿を見つけたからだ。

華衣は、白龍を見つめて笑い、白龍も、華衣を見つめて笑っていた。

白龍が立ち上がり、近くになっていた林檎の実をもいで華衣に渡すと、華衣は頬を赤く染める。

まるで、付き合い始めたばかりの恋人同士のようだ。

(ふぅーん?そういうことなんだァ)

紅覇はよりいっそう眉間のシワを深くさせる。

(こりゃ、確かめずにはあられないよねぇ?)

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