華姫と鮮血の恋
第2章 本音
「ねぇ、華衣?」
「はい。なんでしょう紅覇さま。」
白龍と別れた瞬間を見計らって声をかけた紅覇に、華衣は笑顔でこたえる。
「白龍と、何話してたの?」
「まぁ、いろいろなお話をさせていただきました。」
「林檎、とってもらってたよね。」
「はい!白龍様はとっても優しいお方で、…わたくしが背が低いからと、林檎をとってくださったんです。」
華衣はとても嬉しそうな顔でこたえる。
「そォ。で、白龍のことが、好きなの?」
「そ、そんなっ!好き、……だなんてっ」
華衣は頬を赤くさせる。
恥ずかしそうに自分の顔を隠して、一生懸命否定している。
しかし。