華姫と鮮血の恋
第2章 本音
その表情に、紅覇の中の何が切れた。
(ははっ!やっぱそうなんだぁ?)
「、きゃっ!!紅覇さま?!」
紅覇は、不意に華衣を抱き上げる。
部屋につくと、自身の寝台の上に彼女を放り投げた。
バタン…
と、勢いよく扉を閉める。
その音に、華衣はビクリと肩を震わせる。
怯えた表情をしていた。
(紅覇、さま?………なにっ、)
自分の身体が震えているのがわかった。
紅覇が、怖い。
ただ単純に、それだけを考えていた。
紅覇は華衣の上にまたがり、華衣に覆い被さっていた。
「ん、…………んんっ、………ん………んぅっ」
深いキスが華衣を襲う。
半年前のあの夜と同じ、甘い声が漏れていた。